髙嶋の茶道録

茶道に関する記事が中心ですが、様々なことに言及するブログです。

着物でやってみた

 おはようございます。今回の記事は11月12日に行われた開炉の茶事の内容です。


f:id:teaturbo97:20231122141028j:image

掛け軸は清巌宗渭筆「懈怠比丘不期明日(げたいのびくみょうじつをきせず)」。

基本的な話

 茶事とは以前の記事でも書きましたが、露地、待合、茶室を整え、お食事とお茶を楽しむことです。流れは初炭-懐石(点心)-濃茶-薄茶となります。普段の茶事は亭主は一人なのですが、今回は二人亭主でした。


f:id:teaturbo97:20231122141139j:image

茶室の全景。

次客の役割

 今回の茶事で私は次客でした。次客には正客ほどではありませんか役割があるようで、正客のサポートが主です。私はこれまでの茶事で三客や四客が多かったのですが、初めて次客になって役割の多さに改めて気付きました。

 昼食は先生が点心を作って下さいました。


f:id:teaturbo97:20231122141147j:image

今回の昼食。


f:id:teaturbo97:20231122141218j:image

胡麻麩に味噌だれを付けると……。盃には如空が注がれている。


f:id:teaturbo97:20231122141229j:image

先生が作って下さった椀物。


f:id:teaturbo97:20231122141239j:image

主菓子は亥の子餅だった。開炉の茶事には亥の子である。

着物で茶事

 今回の茶事では最初の露地から最後まで着物で臨みました。着物を着ているという感覚があまりありませんでした。以前の記事で着物で稽古をした内容を書きました。あれから着物の練習を数えるほどですがしました。そして10月の総合茶会にも着物で行きました。男性の着物の帯の結び方は貝の口が主なのですが、割と難しいです。姉弟子の一人に着付けが出来る方がいるので精力的に学びたいです。


f:id:teaturbo97:20231122141057j:image

着物の筆者。中立にて。


f:id:teaturbo97:20231122141258j:image

姉弟子に直して頂いた帯。


f:id:teaturbo97:20231122141339j:image

中立後の茶室。


f:id:teaturbo97:20231122141356j:image

花はブルーベリーの照葉、椿。


f:id:teaturbo97:20231122141419j:image

今回の干菓子。


f:id:teaturbo97:20231122141437j:image

莨盆。今回も用意されただけで結局のところ使用されなかった。

 

 茶事、着物に関する記事はこちらからもご覧いただけます。

 

teaturbo97.hatenablog.com

teaturbo97.hatenablog.com

teaturbo97.hatenablog.com

teaturbo97.hatenablog.com

 

始まりはいつも

 おはようございます。今回は11月7日の稽古記録です。


f:id:teaturbo97:20231125001225j:image

今回の床。掛け軸は立花大亀筆「開門落葉多」(もんをひらけばおちばはおおし)。花は榛(ハンノキ)、浜菊(ハマギク)。花入は竹一重切。香合は葛家。

開炉の季節

 今回から炉の稽古が始まりました。季節が変わるごとに炉と風炉を交互に繰り返すのですが、炉の初回ということもあってか忘れてしまっていた部分の方が多かったです。覚えていたところといえば棗や茶杓の扱いぐらいでした。次回以降では立て直したいです。

 今回の主菓子は「山粧ふ」という銘でした。このように書いて「よそおう」と読むのだそうです。

移ろう季節

 今回は10月24日の稽古記録です。床の間の写真は姉弟子方が日中の稽古でされた花寄せの花です。


f:id:teaturbo97:20231030214325j:image

今回の床の間。掛け軸は立花大亀筆「掬水月在手」(みずをきくすればつきはてにあり)。秋明菊(シュウメイギク)、白山吹(シロヤマブキ)の実。


f:id:teaturbo97:20231030214337j:image

見返り草(ミカエリソウ)。


f:id:teaturbo97:20231030214347j:image

藤袴(シロフジバカマ)、台湾杜鵑草(タイワンホトトギス)、突抜忍冬(ツキヌキニンドウ)。


f:id:teaturbo97:20231030214416j:image

段菊(ダンギク)、高隈杜鵑草(タカクマホトトギス)。

最後もまた

 今回も五行棚の続き薄の稽古でした。風炉が最後ということでミスの無いように意識していました。それでもミスをした部分はあったので悔しかったです。次回からは炉の稽古なので気持ちは切り替えていきたいです。

 五行棚に関する記事はこちらからもご覧いただけます。

 

teaturbo97.hatenablog.com

 

teaturbo97.hatenablog.com

 

REMEMBER?/勝ちに等しい負け

 こんにちは。10月8日に八戸市民大会が2019年以来開催され、私も水泳競技で出場しました。中学時代の先輩や知り合いに再会し、旧交を温める良い機会になりました。その一方でエントリーした個人種目では今年もタイトルの獲得はなりませんでした。最初の種目では私の隣のレーンで泳いでいた青森県記録保持者に19秒の差を着けられ2位でした。休憩が殆ど無い状態で泳ぐことになった2種目めは3位と100分の16秒差で最下位になりました。少なくとも休む時間がもう少しあるのなら、順位は変わっていたかもしれません。

 前置きが長くなりましたが、今回は10月10日の稽古記録です。


f:id:teaturbo97:20231018124234j:image

今回の床。掛け軸は立花大亀筆「掬水月在手」(みずをきくすればつきはてにあり)。花は桜蓼(サクラタデ)、紫式部秋明菊(シュウメイギク)。

棚のようで

 今回も五行棚の稽古でしたが、この棚は特殊な棚なのだそうです。棚ではあるものの、道具を清める前の柄杓の位置が長板一つ置きのお点前と同じ扱いなのです。私は今回の稽古にあたり本で勉強をしてきましたがそれ以外はミスが多かったです。

 前回の記事はこちらからもご覧いただけます。

 

teaturbo97.hatenablog.com

 

釘付けと缶詰め

 おはようございます。前回の記事の最後で書きましたが、総合茶会の後で出身高校の文化祭に行きました。クラス展示を拝見しましたが、例年通りのクオリティの低さと粗い部分が悪目立ちしていたので観たいとは思いませんでした。特に誤字が目立ったので来年以降は粗々の無いように努めていただきたいものです。

 さて今回は10月3日の稽古記録です。


f:id:teaturbo97:20231018124158j:image

今回の床。掛け軸は立花大亀筆「掬水月在手」(みずをきくすればつきはてにあり)。花は矢筈芒(ヤハズノススキ)、秋明菊(シュウメイギク)、雁金草(カリガネソウ)白藤袴(シロフジバカマ)、黄蓮華升麻(キレンゲショウマ)、台湾杜鵑草(タイワンホトトギス)、桜蓼(サクラタデ)。

五行棚の季節

 10月は五行棚の季節です。五行棚とは玄々斎好みの棚で、中置のお点前なのだそうです。この棚は不思議なもので、陰陽と五行を一つの棚で表しているのです。土風炉を用いて木(竹)の棚、炭(火)、釜(金)、湯(水)で「木火土金水」というのです。

 今回から五行棚を使った稽古でした。引き続き長緒茶入の続き薄でした。長緒を内側に入れる動作がありますが、上手に輪を結ぶことことが出来ないのです。

傘に秋を告げる雨

 おはようございます。一雨ごとに秋の近付く気配がしています。今回は9月26日の稽古記録と10月1日に行われた八戸市総合茶会の記事です。


f:id:teaturbo97
:20231002080821j:image

今回の床。掛け軸は小林太玄筆「○心月輪」(円相しんがちりん)。花は矢筈芒(ヤハズススキ)、秋明菊(シュウメイギク)、雁金草(カリガネソウ)。三方に月見団子を乗せて荘ってあった。

急遽決まること

 今回も長緒茶入のお稽古でしたが、続き薄をすることになりました。急ではありましたが、対応出来たことは良かったです。しかし、長緒茶入の扱いは割と難しいので苦労が絶えないです。慣れていかないといけません。

 中秋の名月が近かったので床の間は写真のようなお月見の設えでした。

他流派の拝見

 10月1日に南部会館で八戸市総合茶会が行われました。今回は表千家江戸千家宗偏流の三派だったのでお茶を頂くだけでした。他流派の席に入りお茶を頂くことは勉強になることが多かったです。今回も床の間の写真はありません。

 今回頂いた主菓子はどの流派も同じ和菓子屋のものを用意されていました。私は意外なことがあるものだと思いました。

 総合茶会の帰りに私の出身高校の文化祭に行きました。今年は4年ぶりに有観客でしたが、茶道部が当日に間に合わなかったため私の手伝いはありませんでした。続きは次回の記事の冒頭で書きます。

 前回の総合茶会の記事はこちらからもご覧いただけます。

 

teaturbo97.hatenablog.com

 

夢と潰えるバースデー

 おはようございます。今回は9月12日の稽古記録なのですが、この回は19日に行われる筈でした。ところが姉弟子方の日程の都合で前倒しになり、この日になりました。誕生日に稽古をして楽しむという私の理想は夢と潰えました。9月19日の火曜日は簡単に訪れるものではないので複雑な心境です。


f:id:teaturbo97:20230920193659j:image

今回の床。掛け軸は小林太玄筆「○心月輪」(円相しんがちりん)。花は矢筈芒(ヤハズノススキ)、秋明菊(シュウメイギク)、桜蓼(サクラタデ)、吾亦紅(ワレモコウ)突抜忍冬(ツキヌキニンドウ)。香合は琉球塗の丸香合。

初めての長緒茶入

 長緒茶入の稽古は茶箱でも扱ったことはありましたが、それ以外の普段の稽古では初めてでした。長緒茶入は普通の茶入とは違いいわゆる紐の部分が長いことが特徴です。茶箱の稽古は薄茶でしたが、今回は濃茶点前だったので苦労しました。普段の濃茶点前薄茶点前の稽古では味わうことのないお茶入での稽古だったので貴重な経験になりました。