髙嶋の茶道録

茶道に関する記事が中心ですが、様々なことに言及するブログです。

幻が遠い九月を

 おはようございます。早いもので9月になりました。9月は私の生まれた月なので割と好きなのですが、ここ数年は何処か気乗りがしません。最近は中学校の頃の同級生が彼らどうしで結婚したという話を時折聞くものです。19日に26歳の誕生日を迎えるので年々その辺りは少しずつプレッシャーになっていると思います。

 さて今回は9月5日の稽古記録です。


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今回の床。掛け軸は小林太玄筆「○心月輪」(円相しんがちりん)。花は桜蓼(サクラタデ)、秋明菊(シュウメイギク)。香合は琉球塗の丸香合。

流し点

 今回は初めて流し点をしました。流し点は亭主とお客様が1対1で行うお点前のことで、大人数でするお点前ではありません。この日は久しぶりに柄杓を使いました。一ヶ月で割と忘れてしまう部分が多かったので柄杓の扱いは振り返りながら点てていきたいです。

 今回の花入は虫籠でした。朝晩はほんの少しですが何処か過ごしやすくなってきたので虫の音を聞くと風情を感じるものです。

茶箱のまとめ

 おはようございます。今年は4年ぶりに八戸三社大祭が行われました。私の住む鮫町は青年会が数年ぶりに三社大祭の中日に山車を運行させていましたが、正直なところ嬉しいものでは……。

 さて、今回は8月8日、22日、29日の稽古記録です。


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8月8日の床の間。掛け軸は小林太玄筆「瀧 直下三千丈」(たき ちょっかさんぜんじょう)。香合は団扇。


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花は糸芒(イトススキ)、桔梗(キキョウ)、高野白玉(コウヤシラタマ)。花入は氷柱。


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8月22日の床の間。掛け軸は小林太玄筆「瀧 直下三千丈」(たき ちょっかさんぜんじょう)。香合は団扇。


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花は桔梗(キキョウ)、高野白玉(コウヤシラタマ)。花入は加茂川籠


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8月29日の床の間。掛け軸は小林太玄筆「瀧 直下三千丈」(たき ちょっかさんぜんじょう)。香合は団扇。花は吾亦紅(ワレモコウ)、秋明菊(シュウメイギク)、定家葛(テイカカズラ)。花入は蛇の目筒。

茶箱の基礎

 8月8日の稽古で茶箱点をしました。その際は卯の花点というお点前をしました。卯の花点は茶箱の基本なのだそうです。2021年以来の茶箱でしたが、体が覚えていたのでスムーズに出来ました。

 茶箱点は茶箱と水があると簡単に点てられるお点前です。姉弟子方は茶箱の道具の出し入れから飯事のようだと言っていました。

 この日の花入は氷柱でした。暑い日には涼を求めるために使用され、寒い時期には季節の趣として使用されるのだそうです。

茶箱にお盆

 8月22日の稽古では雪点前をしました。茶箱には様々なお点前があり、前回の卯の花点や次回の月点前があります。今回の雪点前はお盆を使います。お盆を使った茶箱の稽古は初めてでしたが、難しかったです。

難しいと感じること

 8月29日の稽古では月点前をしました。月点前では木据とウグイスと呼ばれる道具を使います。こちらも初めてでしたが、少しずつ慣れていきたいです。

 8月の稽古ではいずれの回も冷茶でした。冷茶は普段のお茶よりも泡が立たないのですが、水の入った薬缶の中の氷が溶けるほど稽古場は暑かったです。

夏限定のお点前3 名水点

おはようございます。今回は7月25日の稽古記録です。


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掛け軸は藤井誡堂筆「直帰大海作波涛」(じきにたいかいにきしてはとうとなる)。香合は団扇。


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花は糸芒(イトススキ)、桔梗(キキョウ)、藤袴(フジバカマ)、杜鵑草(ホトトギス)、定家葛(テイカカズラ)。

あまり聞かない話

 今回は名水点をしました。名水点は注連縄を付けた釣瓶の水指に地元の湧水を使ってするお点前です。私が住む八戸市の場合は白山、蟹沢、三島の水が有名ですが、他にも湧水はあります。八戸駅に隣接されているユートリーではそれらの水は売られています。しかし、先生の話では三島の水が枯渇しはじめているようです。三島の水を自宅に引いている私にとって懸案の一つで、水もまた貴重な資源なので無駄の無いように使いたいです。

 以前の記事で葉蓋や洗い茶巾の内容について書きましたが、今回の名水点は今までにしたことのないお点前でした。特徴としては最初にお客様に水を飲んでいただくことです。

 葉蓋や洗い茶巾の記事はこちらからもご覧いただけます。

 

teaturbo97.hatenablog.com

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夏限定のお点前2 洗い茶巾

 おはようございます。今回は7月18日の稽古記録です。


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掛け軸は藤井誡堂筆「直帰大海作波涛」(じきにたいかいにきしてはとうとなる)。香合は団扇。花は木槿、水引。

最高のごちそう……?

 今回は硝子で作られたお茶碗を使って洗い茶巾の稽古をしました。涼し気な感じのお茶碗でしたが、洗い茶巾もまた夏限定の稽古です。洗い茶巾はお点前の中で茶巾を畳みます。日頃の水屋仕事が結果として表れます。普段丁寧に茶巾を畳む人はより美しく見られ、そうでない人はそれなりに見られます。私は日頃から茶巾を丁寧に畳むように心がけています。洗い茶巾では茶巾を上げる時や茶巾を絞った後に茶碗の中にある水を捨てる際に水の滴る音がするのですが、暑い中で水の流れる音で涼を感じて頂くことがごちそうの一つというのです。私には茶道を習う中で未だに分からないことの一つです。

 また、今回は前回の稽古でご指摘頂いた部分を重点的に意識しました。柄杓を構える時に高めに浮つかず低めに抑えられたことが良かったです。

夏限定のお点前1 葉蓋

 こんにちは。7月になりました。最近は暑い日が続き至る所でクーラーや冷房の付いているのですが、風邪を引くのであまり好きではありません。前回の稽古が終わってから風邪を引いてしまいました。ハウスダストと冷房が原因だと思います。幸いなことに執筆時点で咳だけなのですが、早めに治したいです。

 今回は7月4日の稽古記録です。

基本の振り返り


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掛け軸は藤井誡堂筆「直帰大海作波涛」(じきにたいかいにきしてはとうとなる)。香合は糸巻。


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花は玉咲下野(タマサキシモツケ)、夏椿(ナツツバキ)、靫草(ウツボグサ)。

 裏千家には夏だけするお点前がいくつかあり、今回は葉蓋の稽古をしました。葉蓋というのは水指の蓋の代わりに葉っぱを使用する11代玄々斎が考案した涼を楽しむ薄茶点前のことです。使う葉は毒のないもので水指の蓋にほどよい大きさのものでなければならないので私の先生は蕗の葉を使用しています。また、葉蓋は棚を使わない運びの稽古なので基本動作の復習になりました。しかし、運びの稽古なので定期的にしないと割とミスが多くなります。

 昨年は総合茶会に向けての稽古が主だったので2年ぶりでしたが、体が少しだけ覚えていたので復習にはなりました。

夢の途中と夢のあと

 こんにちは。先日家族に黙って中学生の体育大会を観に行きました。ボランティア仲間のお子さんがバスケットボール部のキャプテンをされていると親御さんから伺っていたのです。試合は終始相手に押されていた印象がありました。点差は詰めていたものの、3点シュートが効果的に見えました。私も中学時代は勝負の世界に身を投じていたので敗れた者の痛みが分かります。

 さて今回は6月20日の稽古記録です。


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掛け軸は長谷川寛州筆「水上青々翠」(すいじょうせいせいたるみどり)。花は京鹿子(キョウカノコ)、春先秋明菊(ハルサキシュウメイギク)、都忘れ(ミヤコワスレ)、月見草(ツキミソウ)、舞妓山紫陽花(マイコヤマアジサイ)。香合は蜑小舟香合。

学茶の話から

 今月の稽古で使用した水指は硝子で出来た緑色でした。同じ道具で稽古をする学茶では見られない綺麗な水指でした。

 今回の稽古の前後で先生から学茶(学校茶道)について質問がありましたので私の知っている範囲で回答しました。無知だった部分もありましたが、答えられたので良かったです。

全国大会への憧れ

 稽古当日の地元紙に八戸市の中学校体育大会の記事が掲載されていました。私はこの夏の大会を「市中体」と呼ぶのですが、先生は「中体連」と呼んでいます。世代によって違うと思いました。

 私は中学時代は水泳競技に参加していたのですが、何度か走る陸上競技や気持ちが切り替えられそうな団体競技と違い水泳はタイム決勝の一発勝負です。それはシビアで美しいものでした。結局のところ私はその3年間で全国大会という経験はありません(県大会はリレーの補欠で経験あり)でしたが、改めて全国大会に行った方の話を聞くと憧れが湧いてくるのと同時に行けなかった後悔を抱きます。茶道には全国大会というものが無いのは残念ですが、発達障害を持つ私が出られる全国大会があるなら話は伺ってみたいです。

心も湿る入梅

 こんにちは。今回の稽古の数日前に梅雨入りが発表されました。それが関係しているかは分かりませんが、気持ちが上向きにはいかないようです。また、今回の稽古の明くる日に急遽用事が入りました。その後で趣味の水泳に行くことには何処か気が引けました。

 さて今回は6月13日の稽古記録です。


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掛け軸は長谷川寛州筆「水上青々翠」(すいじょうせいせいたるみどり)。花は破れ傘(ヤブレガサ)、定家葛(テイカカズラ)、泡盛升麻(アワモリショウマ)、舞妓山紫陽花(マイコヤマアジサイ)。香合は蜑小舟香合。

至ってシンプル

 今回も続き薄の稽古でした。前回ご指摘頂いたことを意識して点てたのですが、その中で続き薄ならではの特徴が少しずつですが分かってきました。しかし、自分のものには出来ていないので一つ一つ着実にしていきたいです。

 6月に入ってから瓢棚という棚を使っています。棚が違うだけでもお点前が少し違ってくるので難しいところです。