髙嶋の茶道録

茶道に関する記事が中心ですが、様々なことに言及するブログです。

Variation

 おはようございます。今回は1月23日の稽古記録です。


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今回の床。掛け軸は佐藤朴堂筆「紅炉一点雪(紅炉一点の雪)」。


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花は初釜同様に竹に山茱萸(サンシュユ)と藪椿。


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香合は福良雀。

多彩な組み合わせ

 今回の稽古は初釜から中1日だったこともあり特に稽古の内容は決まっていませんでしたが、私は更好棚を使った続き薄の稽古をしました。立ち鶴の描かれた半筒茶碗での続き薄だったので絞り茶巾でした。絞り茶巾はお点前の中で茶巾を畳むのですが、私は以前の稽古でスムーズに畳めませんでした。今回は少しだけスムーズに畳むことが出来ました。

 稽古で使用したお茶碗は半筒なのでもっと細い筒茶碗での扱いをしてみたいと思いました。

 続き薄と絞り茶巾に関する記事はこちらからもご覧いただけます。

 

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出鼻挫かれる初釜2024

 おはようございます。2024年の初詣は自宅に近い蕪嶋神社とJR本八戸駅の近くにある法霊山龗神社に行きました。いつものようにおみくじを引くのですが、興味深いことに両方とも末吉で恋愛の欄は「感情を控えよ」とありました。職場の方を好きになりつつあるので成就出来るように……。

 さて、今回は1月21日の初釜の記事です。

果たせぬリベンジ

 今回の初釜で私は薄茶点前をすることになりました。この話は前回の稽古(1月9日)が終わった後で先生から頂きました。思えば昨年の初釜は薄茶を点てる予定はあったもの、脚の痺れと悪天候で機会は失われました。あれから約1年の月日を経てその機会を頂いたのです。意外なことに姉弟子の一人は私が悔しがったことを覚えていたようです。

 迎えた当日は生憎の悪天候で、結局私は渋々スーツで行くことになりました。


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待合の掛軸。細合喝堂筆「龍騰萬里雲」。


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今回の床の間。小林太玄筆「和敬清寂」。


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向かって左側には炭が置かれている。


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香合は中里太郎衛門窯「唐津龍の絵」。

新年会

 今回の初釜は最初に濃茶、薄茶を頂き、その後で懐石を頂く段取りになりました。

 最初の濃茶は先生が点ててくださいました。年に1度の機会なので勉強になりました。次に薄茶を頂きました。最初に私が三碗点てました。今回は長板一つ置きでした。私が持っている本で事前に確認はしたものの、準備が足りませんでした。要所要所で間違えました。

 一通り終わった後で昼食を頂きました。今回も先生が点心を振る舞ってくださいました。

 今回の初釜は昨年叶わなかった薄茶点前が出来た一方で着物での参加が出来なかったので半分だけリベンジを果たした形になりました。次回こそは着物を着こなしてのお点前をして完全にリベンジを果たしたいです。


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花は山茱萸(サンシュユ)と藪椿(ヤブツバキ)。


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今回の干菓子はとらや製「推古」だった。


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釜は高橋敬典造「政所平丸釜」。


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今回の昼食。年始ということもあり甘酒も振る舞われた。

 2023年の初釜の記事はこちらからもご覧いただけます。

 

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八方塞がりの中で

 おはようございます。本年も宜しくお願い致します。個人的な話になるのですが、2024年は私を含めて9の倍数の年齢になられる皆さんが八方塞がりというわけで正月からあまり調子が上がりませんでした。というのも毎年のように高島暦を書店で買うのですが、それによると今年はどうやら難しい1年になりそうです。

 今回は1月9日の稽古記録です。

手桶の稽古

 今回は初めて手桶の稽古をしました。手桶の水指は蓋が割蓋になっていて、扱いが少し面倒だと思いました。

 手桶には様々な種類がありますが、私が稽古している社中では朱色の手桶でした。

 冬場の稽古になると、塩笥という形のお茶碗が登場します。塩壺を小さくしたようなお茶碗で、胴がふっくらとしていて口が小さいのが特徴です。筒茶碗と同じようにお茶が冷めにくいということのようです。

 最後になりますが、今回の震災で被災された皆様にお見舞い申し上げます。


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今回の床。掛け軸は藤井誡堂筆「寿山万髙」(寿山万髙し)。


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今回は竹に松、梅、千両(センリョウ)。お正月の取り合わせである。

2023年の稽古納めと振り返り

 こんばんは。今回は12月26日の稽古記録になりますが、割と長文になります。予めご了承下さい。また、1年の振り返りということでオフショットや様々な内容に言及している箇所がありますのでそのあたりもご容赦下さい。


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今回の床。掛け軸は福本積應筆「日日是好日」(にちにちこれこうにち)。花は柊(ヒイラギ)、カーネーション。香合は天使。

クリスマス会

 本日の稽古は本来なら茶事のように食事を頂いて濃茶、薄茶のお点前をする予定でした。前回の稽古の後で姉弟子が来られないことになり、マンツーマンになりました。そのようなわけで今回は続き薄の稽古でした。マンツーマンの稽古は集中が出来る分どこか淋しく感じました。

 今回の稽古の道具の取り合わせはクリスマスをテーマにしたものでした。床の間、水指、お茶碗までクリスマスに寄せたものでした。

 ちなみに日中の稽古に参加された別の姉弟子方は上記の通りされたそうです。少し遅いですが、クリスマス会なのだそうです。

2023年の振り返り

 この1年を振り返ってみると、例年以上に行動した年になるのではないでしょうか。正月明けから映画を観に盛岡市へ行くことやイタリアフェア、出身高校の同窓会での司会等目まぐるしく過ぎていきました。2月、3月は大過なく仕事の合間に稽古(2月はありませんでした)があるくらいでした。4月は地元の蕪嶋神社で蕪嶋祭りがあり、ボランティアとして参加しました。また、同じ日に裏千家青森支部の茶会がありました。5月には青森支部80周年ということで平川市の猿賀神社、隣接する猿賀公園でのお茶会に行きました。この時ほど長距離移動をした日は年内にはありませんでした。


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猿賀公園にある池。幻想的なコントラストである。5月20日撮影

 6月も大きなイベントはありませんでした。7月は三嶋神社での例大祭蕪嶋神社に隣接する海浜公園での浜祭りがありました。8月は4年ぶりに八戸三社大祭が通常開催となりました。その後で夏のイタリアフェア、年内2度目の盛岡市への映画鑑賞がありました。9月から10月にかけては八戸市総合茶会、出身高校の文化祭、八戸市の市民大会がありました。11月からは専門学校の同窓会や職場の忘年会、話は前後しますがJR鮫駅のクリスマスイルミネーションのボランティアもありました。


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ねぶたの家ワ・ラッセ付近で撮影した八甲田丸。同日撮影

 この1年で出来たこともあります。日々の稽古での成長はさることながら、着物の着付けを少しずつ出来るようになりました。10月の総合茶会から八戸市内での茶会は着物を着用して行くようにしています。手短に習得出来るものではありませんが、着付けの出来る姉弟子に師事していきたいです。茶会だけではなく同窓会や忘年会でも着られるようにしていきたいです。また、SNS上にはなってしまいますが多くの方と相互フォローする機会もありました。今はまだパソコンやスマートフォンの画面越しでしかお会い出来ないのですが、2024年からは地元ではないどこかに私は会いに行きたいです。八戸にも機会があるなら遊びに来て頂きたいくらいです。


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着物の筆者。開炉の茶事にて。11月12日撮影

 今まで書いてこなかったことも今年に入ってから書く機会がありました。その一つが私の障害です。2003年の1月に今でいうASDの診断を受けてからこの年で20年の節目になりました。ブログを始めた当初(2022年4月)は言及しませんでしたが、割と書きにくい部分だと思いました。それでもいつか話す日は来ると私は思っていました。何も書かずに過ごすことは出来ます。しかし書かなければきっと苦労する場面があるのではないかと最近思うようになりました。

 さて、来年の目標は4つのアレに取り組んでいきます。結婚、育業、通信制大学への進学、転職です。来年だけではなく30代にさしかかる数年間で取り組む目標にします。意識しすぎると空回りしそうなので、敢えて「アレ」で通します。

 最後に一つだけかねてより思うことを書きます。9月に入ってからSNSでフォローを頂いた方がいます。その方とはパソコンやスマートフォンの画面越しでしかお会いしたことはありません。それでもSNSの発信やその方のブログの言葉一つ一つに確かなものが感じられるのです。そこで思いました。私はその方の力になりたいのです。その方に限らず向上心のある皆さんの力になって支えたいのです。無理はなさらないでほしいです。私にはASDという障害があっても書籍で得た知識や様々な見聞で誰かのサポートはしていきたいという気持ちはあります。

 改めまして2024年も引き続きよろしくお願い致します。

絞りと洗い、倫理とモラル

 おはようございます。前回の稽古から二日後、出勤した私は始業前に上司から呼び出しがありました。応接室の席に着くと、総務部の方もいました。総務部の方と私は初対面でしたが、話の内容としては先日の忘年会のことでした。その時に私は赤穂浪士源氏物語の「雨夜の品定め」の話を思い出しながら彼らの話をただただ伺うだけでした。

 さて今回は12月19日の稽古記録です。


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今回の床。掛け軸は福本積應筆「日日是好日」(にちにちこれこうにち)。花は姫水木(ヒメミズキ)、椿。花入は朝鮮唐津。香合は南瓜。

絞りと洗いの違い

 今回は初めて絞り茶巾という稽古をしました。絞り茶巾は冬限定のお点前です。以前、洗い茶巾の稽古記事を書きました。それに似ていると思いました。

 絞り茶巾は寒い時期にお湯が冷めにくい筒茶碗を使って行うお点前です。反対に洗い茶巾は暑い夏の時期にお湯が早く冷めるように浅い平茶碗を使い、水の滴る様と音で涼しさを感じて頂くお点前です。今回は初めての絞り茶巾の稽古だったので少しずつ慣れたいです。

倫理とモラル

 割と難しい話になりますが、冒頭でも書いた通り忘年会終了後の動きに関して話がありました。私は彼らの話を聞くうちに赤穂浪士の話を思い出しました。私が専門学校時代に聞いた話なのですが、赤穂浪士の行動は「主君に忠義を果たす」という儒学の教えに基づいているにも関わらず最終的に切腹を言い渡されたのです。

 上司らの話の後で、私は職場やその系列グループで刊行されている広報誌に掲載されていた事例を用いて質問をしました。彼らは私の質問に窮してしまいました。それはまるで対応に苦慮する時の将軍のようでありました。そして同時に私はこれまでの恋愛観を振り返る機会にもなりました。小学生の頃から将来をほんの少し不安視していた私は源氏物語の「雨夜の品定め」のような見方で様々なことを考えていました。中学校に入学して教科書と同時に配布される便覧を読んだ時にそれを知って改めて私の考え方はそれに似ていると思ったものです。

 あれから長い月日が経ち、様々な考え方に出会いました。私も考え方や価値観が変わっていきました。それでも時に思い出すものはあります。

 洗い茶巾の記事はこちらからもご覧いただけます。

 

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叶わぬ夢の跡に

 おはようございます。今回の記事は12月12日の稽古記録になります。


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今回の床。掛け軸は福本積應筆「日日是好日」(にちにちこれこうにち)。花は榛(ハンノキ)、侘助(ワビスケ)。香合は有馬筆香合。

棚の扱い

 今回も続き薄の稽古でした。先月の稽古と同じ吉野棚を使いました。吉野棚はかけ釘がある棚で障子と葦を変えることができる棚です。以前の記事でも書きましたが、棚が変わると扱いも変わります。水注ぎや飾る時の柄杓の位置も変わるので覚えることが多いです。

正直なところ……

 先日、職場の忘年会がありました。私は会場がホテルということもあり着慣れたスーツで行きましたが、私以外ラフな格好でした。一人だけスーツなのが場違いなのか分からないまま過ごしました。忘年会の会場は同窓会と違うホテルでした。食事は美味しく頂きましたが、楽しかったわけではありません。交友も何もなく、時間だけが過ぎた忘年会でした。

BECAUSE/過去からのしがらみ

 こんにちは。先日私が卒業した専門学校の同窓会が開催され、出席しました。美味しいホテルの食事と総会の資料を頂きました。その一方で人脈は広げられなかったです。

 今回は11月21日、28日の稽古記録です。


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11月21日の床。掛け軸は立花大亀筆「開門落葉多」(もんをひらけばおちばはおおし)。花は雪柳(ユキヤナギ)の照葉、磯菊(イソギク)。花入は。香合は葛家。

濃茶点前と続き薄

 21日の回では濃茶点前をしました。前回の稽古では薄茶点前だったので今季では初めてでした。風炉の稽古の終盤では長緒茶入を使う機会が多かったので不安の方が大きかったです。それでも体が覚えていたということもあり終わる頃には杞憂でした。

 28日の稽古では続き薄をしました。炉の季節になってから初めての続き薄の稽古でした。今回が初めてということを意識していませんでした。意識しない方が案外良い結果になるのかもしれません。


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11月28日の床。掛け軸は立花大亀筆「開門落葉多」(もんをひらけばおちばはおおし)。花は雪柳(ユキヤナギ)の照葉、椿(ツバキ)。花入は竹一重切。香合は葛家。

気難しいわけではなく

 両日の稽古の前後で個人的な話にはなるのですが、21日の前の土曜日に専門学校の同窓会がありました。また、28日の後の話になりますが12月の上旬に職場の忘年会があります。初めてのものには不安はあまりありませんが、ASD(以前の記事では発達障害と記載)の私は対人面で苦労してきました。

 専門学校の同窓会で見ず知らずの同期生に私が障害者手帳を持っていることを知っていると告げられた時には私は彼を信用することは難しいと改めて思いました。なぜなら相手は名乗ることなくそのような話をし始めたのです。そしてそれは私の中学時代の同級生から伺ったというのです。私はこの経験から初めての忘年会が不安になりました。

 初めての続き薄についての記事はこちらからもご覧いただけます。

 

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