髙嶋の茶道録

茶道に関する記事が中心ですが、様々なことに言及するブログです。

新しい季節の始まりと茶事、茶会の日々

 こんにちは。11月から翌年の4月までが炉の季節といわれるのですが、その中でも最初に行われる炉開きは「茶道のお正月」といわれるほど重要なイベントです。

 今回は11月1日の稽古と3日の炉開き、6日に行われた裏千家だけの茶会についての内容です。

正月の準備

 1日の稽古は炉開きの準備がメインでした。先生が炉に灰を入れていたのですが、その後で五徳を据えて深さを調節していました。そこから釜を入れて柄杓を掛けてちょうどいい高さに調節していました。難しい作業だと思いました。その後で盆略点前をしました。炉開きの準備だけと伺っていたので突然のことでしたが、大きなミスがなく点てられたので良かったです。最後に当日の打ち合わせをして終わりました。

季節を楽しむ

 当日は初炭手前の後で食事をいただくのですが、今回はその前に以前の記事でお知らせをした許状の伝達がありました。私は茶道の指導者になるという目標の中で稽古をしていたので良い励みになりました。

 食事の後で濃茶をいただきました。主菓子の後でいただく濃茶は口に残った甘さを打ち消す美味しさでした。

 薄茶の時に「花月」というものをしました。花月は修練の一つなのだそうですが、五人揃わないと出来ないようです。先輩方でも初めての方が多く難しいようでした。今回私は見学でしたが、初めて拝見し大変勉強になりました。


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今回の床。掛け軸は立花大亀筆「本来無一物」(ほんらいむいちもつ)。下にあるのは今回頂いた許状


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今回の昼食。弁当の他に鱈の粕仕立ての椀物を先生が作ってくださった

面白いもの

 最後に11月6日に行われた裏千家だけの茶会の話を書きます。今回の茶会は他の社中の方が担当でした。他の社中の方のお点前を拝見する機会はあまりないので勉強になりました。また、薄茶の席では比翼点というものを拝見しました。片方は本勝手、もう片方は逆勝手でお点前をするこの点て方は今まで知らなかったのですごく勉強になりました。